多発性骨髄腫における骨セメントによる経皮的椎体形成術の有用性

書誌事項

タイトル別名
  • Efficacy of percutaneous vertebroplasty for multiple myeloma
  • 臨床研究 多発性骨髄腫における骨セメントによる経皮的椎体形成術の有用性
  • リンショウ ケンキュウ タハツセイ コツズイシュ ニ オケル コツ セメント ニ ヨル ケイヒテキ ツイタイ ケイセイジュツ ノ ユウヨウセイ

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説明

多発性骨髄腫(multiple myeloma; MM)では腫瘍性椎体骨折による腰背部痛のコントロールが困難となることが多い。椎体骨折に対し経皮的椎体形成術(percutaneous vertebroplasty: PVP)を行ったので報告する。対象は男性4名,女性1名で,年齢58 (45∼68)歳,PVPを行った椎体は計11椎体であった。施術前のperformance status (PS)は3; 2例,4; 3例であり,全例が床上生活であった。施術後,痛みは著明に改善し,PSは1∼2程度まで改善,化学療法後早期の退院が可能であった。術後に2例で発熱を認めたが1例は肺炎によるもので,その他大きな合併症は認めなかった。PVPは比較的安全に行うことが可能で,疼痛コントロールに有効であり,MMに伴う椎体骨折によりPSの低下した患者には考慮すべき治療法のひとつと考えられた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 48 (3), 200-203, 2007

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (14)*注記

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