脳アミロイドアンギオパチーによる多発性皮質微小梗塞が認知症の進行に影響したと考えられる1剖検例

書誌事項

タイトル別名
  • An autopsy case of senile dementia suspected to be influenced by cerebral amyloid angiopathy with multiple cortical microinfarcts
  • 症例報告 脳アミロイドアンギオパチーによる多発性皮質微小梗塞が認知症の進行に影響したと考えられる1剖検例
  • ショウレイ ホウコク ノウ アミロイドアンギオパチー ニ ヨル タハツセイ ヒシツ ビショウ コウソク ガ ニンチショウ ノ シンコウ ニ エイキョウ シタ ト カンガエラレル 1 ボウケンレイ

この論文をさがす

抄録

症例は死亡時83歳の男性である.脳梗塞発症後に,亜急性に進行する認知機能障害,精神症状を呈した.臨床的には脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の合併がうたがわれたが,神経病理学的には神経原線維変化や老人斑の出現は軽度で,大脳皮質には毛細血管を主体として小動脈や細動脈に広範な脳アミロイドアンギオパチー(cerebral amyloid angiopathy;CAA)と分水嶺領域を主体に多発性皮質微小梗塞をみとめた.アルツハイマー病変と関連のないCAAの存在は以前より指摘されているが,本症例のCAAは多発性皮質微小梗塞の形成や,認知機能障害との関連について新たな示唆を与える興味ある所見であると思われる.<br>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (17)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ