血液悪性腫瘍患者におけるhematogonesの免疫学的表現型の解析

書誌事項

タイトル別名
  • Immunophenotypic analysis of hematogones in patients with hematological malignancies
  • 臨床研究 血液悪性腫瘍患者におけるhematogonesの免疫学的表現型の解析
  • リンショウ ケンキュウ ケツエキ アクセイ シュヨウ カンジャ ニ オケル hematogones ノ メンエキガクテキ ヒョウゲンガタ ノ カイセキ

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説明

Hematogones (HGs)の免疫学的表現型についてflow cytometry (FCM)解析を行った。対象は2011年4月から8月にFCM解析に提出された骨髄液102検体(93例)で,基礎疾患は急性白血病52検体(43例),骨髄異形成症候群4検体(4例),悪性リンパ腫46検体(46例)であった。HGsは55検体(52例)で検出され,急性骨髄性白血病の寛解期(13/23検体,57%)およびB細胞性リンパ腫(29/33検体,88%)で高頻度に検出された。CD45弱陽性分画中のHGsは免疫学的表現型の違いから,stage 1 (CD34+CD20-, 9.9%), stage 2または3 (CD34-CD20+, 52.7%)に加えて,これらの中間段階と考えられるCD34+CD20+のHGsが37.4%同定された。さらに,CD45強陽性分画中のHGs(stage 3, 27検体)はすべてCD5+で,亜分画では,CD5+CD23-CD11c- (11.1%), CD5+CD23+CD11c- (85.2%), CD5+CD23+CD11c+ (3.7%)であった。これらの結果は既報告にないHGsの存在を示唆し,比較的高頻度にHGsが検出される可能性を示している。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 53 (8), 753-759, 2012

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (15)*注記

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