高齢者AMLに対する治療

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タイトル別名
  • Treatment of elderly patients with acute myeloid leukemia
  • コウレイシャ AML ニ タイスル チリョウ

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抄録

<p>急性骨髄性白血病(AML)患者の多くが60歳以上の高齢者であり,高齢者AMLに対する最適な治療戦略は確立していないのが現状である。高齢者AMLでは若年者と比して治療関連毒性が多く予後も不良である。暦年齢は高齢者の多様性に富む生物学的特徴や機能を必ずしも反映していない。高齢者AMLの治療選択にあたり,疾患側因子(disease-related factors;染色体異常,遺伝子変異,二次性AMLなど)と患者側因子(patient-related factors;年齢,PS,併存合併症,ADL,身体機能,認知機能,栄養状態,社会的環境など)の両者を評価することが極めて重要である。高齢者機能評価(geriatric assessment, GA)はがん治療における治療関連毒性や予後の予測に有用であることが報告されている。高齢者AMLにおける最適な治療選択および治療成績向上のためには,多岐にわたる患者側因子を検出できる効率的なGAスクリーニングツールの確立が必要である。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 58 (10), 1905-1912, 2017

    一般社団法人 日本血液学会

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