脳梗塞に続発した両側声帯麻痺の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Upper airway obstruction with bilateral vocal cord paralysis secondary to ischemic stroke: Reports of two cases
  • 症例報告 脳梗塞に続発した両側声帯麻痺の2例
  • ショウレイ ホウコク ノウコウソク ニ ゾクハツシタ リョウソク セイタイ マヒ ノ 2レイ

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抄録

脳梗塞に続発した両側声帯麻痺の2例を報告した.症例1は,73歳,男性,脳底動脈高度狭窄によるアテローム血栓性脳梗塞.入院後,経時的に梗塞巣の拡大がみられ,両側声帯麻痺と診断されたが,声帯がほぼ閉鎖状態となり,気道閉塞音も出現したため,気管切開術を施行した.症例2は,82歳,女性,右中大脳動脈皮質領域の心原性脳塞栓症.リハビリ病院へ転院予定であったが,吸気性喘鳴がみられ,両側声帯麻痺と診断された.緊急気管内挿管を施行し,人工呼吸器管理とした後,気管切開術を施行した.脳梗塞に続発し,気道狭窄音をともなう呼吸不全では,気管切開術を必要とする両側声帯麻痺のばあいがあり,注意が必要である.<br>

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参考文献 (25)*注記

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