病理からみたMPN

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タイトル別名
  • Bone marrow pathology of myeloproliferative neoplasms
  • ビョウリ カラ ミタ MPN

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抄録

MPNは特異的遺伝子の発見により,遺伝子異常のタイプによる分類が診断の重要な位置を占めており,診断アルゴリズムも遺伝子異常を中心に組み立てられる。骨髄病理の観点からは,MPNには共通して顆粒球過形成,成熟巨核球増多が見られる。また,進行期には線維化,芽球転化が生じ,予後を規定する因子である。病理組織学的には,特定の遺伝子異常に共通する組織パターンが見られ,cellularity, 赤芽球血島形成の有無,巨核球形態,巨核球増殖パターンなどにより,遺伝子異常の推測が可能である。特徴的組織像を中心に,MPN病理診断から遺伝子異常への診断アルゴリズムについて総説する。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 56 (8), 956-962, 2015

    一般社団法人 日本血液学会

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