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- 福島 和広
- 信州大学医学部附属病院難病診療センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical features and MRI characteristics in neuralgic amyotrophy
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説明
神経痛性筋萎縮症は片側上肢の神経痛で発症し,疼痛の軽快後に限局性筋萎縮を生じる疾患である.運動器疾患とも症状が類似しており,診断にいたらない患者が多い可能性がある.腕神経叢とその近傍を首座とする特発性末梢神経障害であり,感染や外傷,労作,遺伝性素因など複数の誘因が知られる.片側の肩甲・上腕部の筋萎縮を呈する典型症例では,STIR-MRIで腕神経叢上部に異常信号が描出されるばあいがある.典型例の他にも遠位筋優位例や,前骨間・後骨間神経麻痺,腰仙神経叢障害など,多様な臨床亜型が知られる.運動機能予後は必ずしも良好ではないが,治療法は確立されてない.
収録刊行物
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- 臨床神経学
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臨床神経学 54 (12), 1053-1055, 2014
日本神経学会