書誌事項
- タイトル別名
-
- Successful treatment with reduced-intensity cord blood transplantation for acute myeloid leukemia with complete tetraploidy (92, XXXX)
- 症例報告 臍帯血ミニ移植が奏効した完全4倍体(92,XXXX)白血病
- ショウレイ ホウコク サイタイ ケツ ミニ イショク ガ ソウコウ シタ カンゼン 4バイタイ 92 XXXX ハッケツビョウ
この論文をさがす
抄録
56歳女性。急性骨髄性白血病(AML-M1)と診断され，G-band分染法で92, XXXX [24/24]を認めた。寛解導入療法後完全寛解となり，染色体異常も消失したが，地固め療法終了2ヵ月後に再発した。再発時には初発時と同様の完全4倍体を呈し，再寛解を得るのに苦労したが，第二寛解期に臍帯血ミニ移植を行い，移植後24ヶ月経過した現在も寛解を維持している。AMLではnear tetraploidyの報告例は少なく，なかでもcomplete tetraploidy（完全4倍体）は極めて稀である。これまで4倍体白血病は予後不良とされており，化学療法のみで寛解を維持している報告は殆どない。本例は4倍体白血病で臍帯血ミニ移植により寛解を維持している初の症例である。適切な移植法の選択に関しては更なる症例の蓄積が必要だが，本例の経過からも4倍体白血病は第一寛解期での造血幹細胞移植の検討が必要と考えられる。
収録刊行物
-
- 臨床血液
-
臨床血液 52 (3), 124-128, 2011
一般社団法人 日本血液学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680012201216
-
- NII論文ID
- 130004501514
- 10029424404
-
- NII書誌ID
- AN00252940
-
- ISSN
- 18820824
- 04851439
-
- NDL書誌ID
- 11053508
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可