書誌事項
- タイトル別名
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- Efficacy and adverse events of azacitidine in the treatment of hemodialysis patients with high-risk myelodysplastic syndrome
- 症例報告 維持透析中の高リスク骨髄異形成症候群におけるazacitidineの有効性と有害事象
- ショウレイ ホウコク イジ トウセキ チュウ ノ コウリスク コツズイイケイセイ ショウコウグン ニ オケル azacitidine ノ ユウコウセイ ト ユウガイ ジショウ
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説明
<p>慢性腎不全の維持透析中に発症した高リスク骨髄異形成症候群に対しazacitidine (5-Aza)により血液学的改善効果を認めた2症例を報告する。症例1は65歳女性,症例2は52歳男性。5-Azaを,症例1はfull doseの75 mg/m2 7日間,28日毎として開始し,症例2では肝硬変の合併もあり70%量で5日間投与とした。5-Azaは透析日には透析前に皮下注射した。それぞれ第3コース後と第2コース後で輸血非依存となり,奏効持続期間は10ヶ月と11ヶ月であった。症例1では初期に2度のfebrile neutropenia (FN)を合併したが抗生剤で速やかに軽快し,初回のみ35日間隔で減量せず治療を継続できた。症例2では第5コースにFN,第6コースに感染性腹膜炎を合併した。4ヶ月の退院・休薬期間後に再度輸血依存となったが,5-Azaの再投与にて奏効を認め,輸血非依存となった。症例1では第1コース治療後に結節性紅斑が軽快した。全コース入院で施行し,1コース当たりの平均入院期間は17.5日と23日であった。維持透析患者における5-Azaは,治療強度の調整や感染症に適切に対応することで治療を継続できると考えられる。</p>
収録刊行物
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- 臨床血液
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臨床血液 57 (8), 1004-1010, 2016
一般社団法人 日本血液学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680012220672
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- NII論文ID
- 130006882232
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- NII書誌ID
- AN00252940
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- ISSN
- 18820824
- 04851439
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- NDL書誌ID
- 027629877
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- PubMed
- 27599416
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可