雷鳴頭痛と皮質性くも膜下出血で発症し,長期経過を観察したreversible cerebral vasoconstriction syndromeの1例

  • 小倉 礼
    トヨタ記念病院脳卒中センター神経内科
  • 鈴木 淳一郎
    トヨタ記念病院脳卒中センター神経内科 現:名古屋大学神経内科
  • 今井 和憲
    トヨタ記念病院脳卒中センター神経内科
  • 西田 卓
    トヨタ記念病院脳卒中センター神経内科
  • 加藤 隆士
    トヨタ記念病院脳卒中センター神経内科 現:グレイス病院
  • 安田 武司
    トヨタ記念病院脳卒中センター神経内科
  • 伊藤 泰広
    トヨタ記念病院脳卒中センター神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • Reversible cerebral vasoconstriction syndrome with cortical subarachnoid hemorrhage presenting as thunderclap headache—a long followed up case—
  • 症例報告 雷鳴頭痛と皮質性くも膜下出血で発症し,長期経過を観察したreversible cerebral vasoconstriction syndromeの1例
  • ショウレイ ホウコク ライメイ ズツウ ト ヒシツセイク モ マク カ シュッケツ デ ハッショウ シ,チョウキ ケイカ オ カンサツ シタ reversible cerebral vasoconstriction syndrome ノ 1レイ

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抄録

症例は59歳女性である.雷鳴頭痛で発症し,画像上皮質性くも膜下出血(cSAH)を呈し,脳血管造影でreversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS)と診断した.脳血管収縮は当初MRAでは検出できず,後にWillis動脈輪周囲に収縮像が出現し,頭痛と血管収縮の出現には時間差があった.臨床症状も頭部CT/MRI/MRA所見も可逆性で転帰は良好に思われたが,脳血流シンチグラフィー(SEPCT)eZIS画像でcSAHをきたした部位の血流低下は15ヵ月後も回復せず非可逆的な可能性が示唆された.SEPCTはRCVSの障害部位を検出する上で有効と考えられた.

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参考文献 (20)*注記

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