頭部外傷後に発症した成人型vanishing white matter diseaseが疑われる20歳男性例

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タイトル別名
  • A case of adult onset vanishing white matter disease developed after minor head trauma
  • 症例報告 頭部外傷後に発症した成人型vanishing white matter diseaseが疑われる20歳男性例
  • ショウレイ ホウコク トウブ ガイショウ ゴ ニ ハッショウ シタ セイジンガタ vanishing white matter disease ガ ウタガワレル 20サイ ダンセイレイ

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説明

症例は生来健康な20歳男性である.軽微な頭部外傷を契機に意識障害と四肢筋緊張亢進が出現し,症状は遷延した.頭部MRIでは左右対称性の大脳白質病変をみとめ,内部にFLAIR低信号域をともなう側脳室周囲白質のT2/FLAIR高信号病変という特徴的な所見をみとめた.脳脊髄液グリシン高値をみとめた.外傷を契機に症状が顕在化した白質脳症という特徴的な病歴,画像所見,脳脊髄液グリシン高値よりvanishing white matter diseaseと診断された.vanishing white matter diseaseは近年になり確立された疾患概念であり,若年発症の白質脳症の鑑別診断として考慮されるべき疾患と思われる.<br>

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