脳底動脈先端部脳動脈瘤に対するコイル塞栓術後に発症したposterior reversible encephalopathy syndromeの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of posterior reversible encephalopathy syndrome associated with coil embolization of a basilar apex aneurysm
  • 症例報告 脳底動脈先端部脳動脈瘤に対するコイル塞栓術後に発症したposterior reversible encephalopathy syndromeの1例
  • ショウレイ ホウコク ノウテイ ドウミャク センタンブ ノウ ドウミャクリュウ ニ タイスル コイル ソクセン ジュツゴ ニ ハッショウ シタ posterior reversible encephalopathy syndrome ノ 1レイ

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説明

症例は66歳女性である.未破裂脳底動脈先端部脳動脈瘤に対しコイル塞栓術を受けた約3週間後から新たに後頭部を中心とした頭痛が出現した.頭部MRIにて両側小脳,右上小脳脚,左視床,両側後頭葉皮質白質から側頭葉白質にT2強調画像およびFLAIR画像で高信号を示す多発性病変を指摘され,入院精査を受けた.髄液蛋白は69 mg/dlと上昇していたが,その他基礎疾患を示唆する所見はみとめなかった.コイル塞栓術後約12週間の時点で頭痛および臨床所見は改善し,MRI 所見は消退傾向を示した.脳動脈瘤に対するコイル塞栓術後に発症したposterior reversible encephalopathy syndromeのまれな1例であり,比較的軽微な症状でコイル塞栓術後亜急性期に発症した点が特徴的と考えられた.

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