イマチニブに対してLate Suboptimal Responseを示した慢性期CML症例に対する治療選択

書誌事項

タイトル別名
  • Therapeutic choice for the chronic myeloid leukemia patients in chronic phase showing late suboptimal response to imatinib
  • 臨床研究 イマチニブに対してLate Suboptimal Responseを示した慢性期CML症例に対する治療選択
  • リンショウ ケンキュウ イマチニブ ニ タイシテ Late Suboptimal Response オ シメシタ マンセイキ CML ショウレイ ニ タイスル チリョウ センタク

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抄録

European Leukemia Netの判定基準は慢性期の慢性骨髄性白血病をイマチニブ(IM)で治療した際の予後推定に有用であるが18ヶ月以降のLate Suboptimal Response(CCgR達成,MMR未達成:LSR)の評価には異論がある。本研究では国内のLSR16例を解析した。IMの投与期間中央値は62 (25∼87)ヶ月,開始量中央値は400 mg/日,10例で種々の理由により600∼800 mg/日に増量された。LSRに対してIMが増量,継続された4例中2例はMMRを達成,残り2例も分子遺伝学的な改善を示した。IMを増量しなかった6例では4例のみがその後MMRを達成した。今回の16例では病期進行はなかった。以上よりLSR例のMMR達成にはIM増量が有効と考えられた。ただし,ニロチニブなどの第二世代TKIは,より早期にMMRを達成し病期進行のリスクを軽減することも期待される。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 51 (12), 1762-1768, 2010

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (16)*注記

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