Leucine-rich glioma-inactivated 1(LGI1)変異をともなう常染色体優性外側側頭葉てんかんの1例

  • 藤田 祐之
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学(神経内科)
  • 池田 昭夫
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学(神経内科)
  • 門野 賢太郎
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学(神経内科)
  • 川又 純
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学(神経内科)
  • 冨本 秀和
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学(神経内科)
  • 福山 秀直
    京都大学大学院高次脳機能総合研究センター
  • 高橋 良輔
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学(神経内科)

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical features in a Japanese patient with autosomal dominant lateral temporal epilepsy having LGI1 mutation
  • 症例報告 Leucine-rich glioma-inactivated 1(LGI1)変異をともなう常染色体優性外側側頭葉てんかんの1例
  • ショウレイ ホウコク Leucine rich glioma inactivated 1 LGI1 ヘンイ オ トモナウ ジョウ センショクタイ ユウセイ ガイソク ソクトウ ヨウ テンカン ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

Leucine-rich glioma-inactivated 1(LGI1)変異をともなう常染色体優性外側側頭葉てんかん(ADLTE)の1例を報告した.症例は27歳女性で,初回発作は睡眠中の全身けいれんであった.以後の発作は耳鳴りなどの聴覚症状が特徴的であった.またパニック発作などの精神症状,視覚症状,自律神経症状をともなった.母系家系の常染色体優性遺伝と考えられる家族歴がみられた.発作間欠期の脳波ではてんかん性放電をみとめず,頭部MRIで左上側頭回の低形成,FDG-PETでは左側頭葉外側での糖代謝低下をみとめた.LGI1遺伝子解析によってミスセンス変異(1642C→T;Ser473Leu)が確認された.本邦ではLGI1変異をみとめたADLTEの報告は今だ希有である.<br>

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (52)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ