Arm levitationで発症したCreutzfeldt-Jakob病の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of Creutzfeldt-Jakob disease presenting with arm levitation as an initial symptom
  • 症例報告 Arm levitationで発症したCreutzfeldt-Jakob病の1例
  • ショウレイ ホウコク Arm levitation デ ハッショウ シタ Creutzfeldt-Jakobビョウ ノ 1レイ

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説明

症例は孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病の74歳男性である.右上肢の不随意な挙上で発症した.閉眼時や注意がそれると右上肢は自然に挙上し,動作中にも不自然な挙上肢位を呈した.複合感覚障害と肢節運動失行,ジストニア肢位をともない,病初期には大脳皮質基底核変性症にも類似していた.MRIでは左大脳皮質と基底核に異常信号がみられ,SPECTでは左前頭葉内側面と頭頂葉の血流が低下していた.前頭葉徴候やミオクローヌスは遅れて顕在化した.対側上肢にも同様の症状が出現した後,約2ヵ月後に消失した.本例のarm levitationの発現には前頭葉脱抑制や頭頂葉性複合感覚障害の関与が推測された.

収録刊行物

  • 臨床神経学

    臨床神経学 54 (10), 803-808, 2014

    日本神経学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (27)*注記

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