抗利尿ホルモン分泌異常症候群で発症し,橋中心・橋外髄鞘崩壊症を合併した視神経脊髄炎関連疾患の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of neuromyelitis optica spectrum disorder associated with central pontine and extrapontine myelinolysis preceded by syndrome of inappropriate antidiuretic hormone secretion
  • 症例報告 抗利尿ホルモン分泌異常症候群で発症し,橋中心・橋外髄鞘崩壊症を合併した視神経脊髄炎関連疾患の1例
  • ショウレイ ホウコク コウリニョウ ホルモン ブンピ イジョウ ショウコウグン デ ハッショウ シ,ハシ チュウシン ・ ハシ ガイズイサヤ ホウカイショウ オ ガッペイ シタ シシンケイ セキズイエン カンレン シッカン ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例は36歳の女性である.抗利尿ホルモン分泌異常症候群(syndrome of inappropriate secretion of antidiuretic hormone; SIADH)発症後,脳脊髄病変が出現し,抗aquqporin 4(AQP4)抗体陽性より視神経脊髄炎関連疾患(neuromyelitis optica spectrum disorder; NMOSD)と診断した.SIADHに対する治療開始後,想定以上に早く血清Naが補正され,橋中心・橋外髄鞘崩壊症を示唆する脳病変が出現した.NMO (neuromyelitis optica)/NMOSDの治療開始が遅れると,視床下部に重篤な神経障害がおこり抗利尿ホルモンの分泌が不安定となる可能性があると考えた.SIADHを初発とするNMO/NMOSD では,血清Naの補正に慎重を期する必要がある.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (15)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ