帯状疱疹ウイルス再活性化による脳梗塞および脳動脈瘤を発症した後天性免疫不全症候群(AIDS)の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Cerebral infarction and intracranial aneurysm related to the reactivation of varicella zoster virus in a Japanese acquired immunodeficiency syndrome (AIDS) patient
  • 症例報告 帯状庖疹ウイルス再活性化による脳梗塞および脳動脈瘤を発症した後天性免疫不全症候群(AIDS)の1例
  • ショウレイ ホウコク タイジョウホウシンウイルス サイカッセイカ ニ ヨル ノウ コウソク オヨビ ノウ ドウミャクリュウ オ ハッショウ シタ コウテンセイ メンエキ フゼン ショウコウグン(AIDS)ノ 1レイ

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抄録

症例は35歳男性である.構音障害,中枢性左顔面神経麻痺,左片麻痺が急性に進行した.28歳時に後天性免疫不全症候群(AIDS)を発病し,35歳時に抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)療法が導入された.頭部MRIで右放線冠から内包後脚にかけて急性期脳梗塞と,脳血管造影で右Heubner動脈末梢に囊状動脈瘤をみとめた.髄液の帯状疱疹ウイルス(VZV)IgG抗体価とVZV抗体価指数の高値からVZV再活性化の関与を考え,脳梗塞急性期治療に加えアシクロビルを開始し,神経症状は改善した.AIDSに合併した脳梗塞の報告は本邦では少なく,その発症機序としてVZV再活性化が重要であり報告する.

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参考文献 (25)*注記

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