子宮頸部MALTリンパ腫から移行しクラミジアトラコマティス除菌後に消退したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • Regression of uterine cervical diffuse large B-cell lymphoma transformed from mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma subsequent to <i>Chlamydia trachomatis</i> eradication
  • 症例報告 子宮頸部MALTリンパ腫から移行しクラミジアトラコマティス除菌後に消退したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
  • ショウレイ ホウコク シキュウ ケイブ MALT リンパシュ カラ イコウ シ クラミジアトラコマティスジョキン ゴ ニ ショウタイシタ ビマンセイ ダイ サイボウガタ B サイボウ リンパシュ
  • Regression of uterine cervical diffuse large B-cell lymphoma transformed from mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma subsequent to Chlamydia trachomatis eradication.

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説明

<p>症例は37歳女性。子宮頸がん検診にて異常を指摘され来院した。子宮頸部生検にて粘膜下にCD20陽性の異常リンパ球が巣状に増殖し,MALTリンパ腫からびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫へのtransformationと診断された。Chlamydia trachomatisC.trachomatis)による子宮頸管炎を合併しており,除菌治療を施行したところ,4ヶ月後に行った生検ではCD20陽性の異常リンパ球はほとんど認めず,リンパ腫病変は寛解と判断した。その後現在まで無治療にて再燃兆候は認めていない。MALTリンパ腫と感染症の関連については多くの報告があるが,胃以外について定見はない。子宮頸部MALTリンパ腫は稀であり,またC.trachomatisと子宮頸部MALTリンパ腫との関係は現在のところ不明である。検索しえた限りで報告例も確認できなかった。今後同様の症例蓄積と検討が望まれる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 58 (8), 912-916, 2017

    一般社団法人 日本血液学会

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