FDG-PET/CTにて臨床的に診断し剖検にて確定した腸管症関連T細胞リンパ腫による神経リンパ腫症

書誌事項

タイトル別名
  • Neurolymphomatosis due to enteropathy-associated T-cell lymphoma clinically diagnosed by FDG-PET/CT and subsequently confirmed by autopsy
  • 症例報告 FDG-PET/CTにて臨床的に診断し剖検にて確定した腸管症関連T細胞リンパ腫による神経リンパ腫症
  • ショウレイ ホウコク FDG-PET/CT ニテ リンショウテキ ニ シンダン シ ボウケン ニテ カクテイ シタ チョウカンショウ カンレン Tサイボウ リンパシュ ニ ヨル シンケイ リンパシュショウ

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説明

<p>59歳男性。上腹部痛を主訴に当院を紹介受診し,腹部造影CTで腸間膜リンパ節腫大と消化管穿孔を認め,緊急手術が施行された。切除検体の病理学的検索にて,腸管症関連T細胞リンパ腫II型と診断された。腹腔内膿瘍を形成し,CTガイド下ドレナージを行いながら化学療法を施行したが奏効せず,四肢脱力,下肢痛が出現した。髄液,造影MRI所見から,中枢神経浸潤と診断し,cytarabine大量療法等の救援化学療法を行うも治療効果は乏しく,神経症状は進行した。FDG-PET/CTでは上腕,坐骨神経に一致した集積を認め,神経リンパ腫症と診断したが,原病の悪化にて120病日に死亡した。剖検では集積のあった神経に腫瘍細胞の浸潤を確認した。腸管症関連T細胞リンパ腫II型における神経リンパ腫症が病理学的に示された報告はなく,本例は神経リンパ腫症をFDG-PET/CTにて臨床的に診断し,それを剖検にて病理学的に確認した貴重な症例であるため報告する。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 59 (1), 69-74, 2018

    一般社団法人 日本血液学会

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