Imatinib中止後の再発にimatinibとIFNα併用療法を行い無治療で分子寛解を維持する<i>BIM</i>欠失多型のCML

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment-free molecular remission achieved by combination therapy with imatinib and IFNα in CML with <i>BIM</i> deletion polymorphism relapsed after stop imatinib
  • 症例報告 第1回日本血液学会関東甲信越地方会 会長推薦演題 Imatinib中止後の再発にimatinibとIFNα併用療法を行い無治療で分子寛解を維持するBIM欠失多型のCML
  • ショウレイ ホウコク ダイ1カイ ニホン ケツエキ ガッカイ カントウ コウシンエツチホウカイ カイチョウ スイセン エンダイ Imatinib チュウシ ゴ ノ サイハツ ニ imatinib ト IFNaヘイヨウ リョウホウ オ オコナイ ムチリョウ デ ブンシカンカイ オ イジ スル BIM ケツシツタケイ ノ CML

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説明

症例は51歳,男性。20XX年発症の慢性骨髄性白血病(CML)の患者で,イマチニブ(IM) 400 mg/日で治療24ヶ月目に分子遺伝学的完全寛解(CMR)を達成した。3年間CMRを維持し,患者の希望によりIMを中止したが4ヶ月目に分子再発した。IM再開によりCMRを再達成し,さらに1年間IM 400 mg/日とIFNα 300万単位/週1回を併用した後,IMおよびIFNαを中止した。現在も未治療で24ヶ月以上経過しているが,分子再発を認めていない。本例はBIM欠失多型を有していた。BIM欠失多型はIM抵抗性を示し,中止後の再発に関与している可能性が考えられた。またIFNαの併用は免疫学的な効果が期待される。本例のようにIM中止後の再発例ではIM中止に向けたIFNα併用IMも選択肢と思われる。今後は前向き試験での検討を期待したい。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 56 (2), 216-219, 2015

    一般社団法人 日本血液学会

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