モノクローナル抗体を用いたスライドラテックス凝集反応法による<I>Legionella pneumophila</I> serogroup 1の抗原因子型別とその疫学的有用性について

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タイトル別名
  • Subserogrouping of 49 <I>Legionella pneumophila</I> Serogroup 1 Strains with Monoclonal Antibodies by Slide Latex Agglutination Method and Its Usefulness for Epidemiologic Study
  • モノクローナル抗体を用いたスライドラテックス凝集反応法によるLegionella pneumophila serogroup 1の抗原因子型別とその疫学的有用性について
  • モノクローナル コウタイ オ モチイタ スライド ラテックス ギョウシュウ ハ
  • Subserogrouping of 49 Legionella pneumophila Serogroup 1 Strains with Monoclonal Antibodies by Slide Latex Agglutination Method and Its Usefulness for Epidemiologic Study

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抄録

Legionella pneumophila serogroup (SG) 1はレジオネラ肺炎の最も高頻度な原因菌であるが, 本血清群の群特異抗原は, 複数の抗原因子の組合せで構成されていることが知られている. 我々は日本国内で分離されたL. pneumophila SG1の抗原因子型を調べるため, ウサギ免疫血清による交差吸収試験の成績を基に, L. pneumphilaの基準株Philadelphia1株及び環境由来株GIFU10102株を免疫抗原とする反応性の異なる5種類のL. pneumophila SG1に特異的なモノクローナル抗体 (MoAb) を作製した. MoAbをラテックス粒子に感作したスライドラテックス凝集反応用試薬を調製し, 日本国内で分離された臨床由来22株, 環境由来26株の抗原因子型を測定した. その結果, すべての株がいずれかのMoAb感作ラテックスと反応した. 抗原因子の組合せで表わされる抗原因子型は, 臨床由来株では6種類, 環境由来株では7種類, 全体で11種類に分けられ, 抗原因子型別の疫学的有用性が示唆された.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 70 (7), 673-680, 1996

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (9)*注記

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