逆転写-遺伝子増幅法および遺伝子解析によるアストロウイルスの検出と遺伝子型の決定について

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タイトル別名
  • Detection and Genotyping of Astroviruses by RT-PCR and Sequencing
  • Detection and Genotyping of Astroviruse

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AV244Monと82b, AV-15GrとAV-12Gr, BegとEndの3種のプライマーセットを用いた逆転写一遺伝子増幅法により, 細胞培養由来の標準アイトロウイルス (1型から7型) および病理菌陰性・ロタウイルス陰性・腸管アデノウイルス陰性の89の下痢便からアストロウイルスの検出を試みた.AVMonと82bおよびAV-15GrとAV-12Grではすべての標準株と2下痢便でアストロウイルスが検出できた.BegとEndでは4型を除き検出可能であった.またBegとEndでは1, 2, 3, 5, 7型は同じ分子サイズであったが6型はそれより小さかった.AV244Monと82b領域, BegとEndの領域の遺伝子配列はそれぞれ型特有であった.これらのことから逆転写一遺伝子増幅法および遺伝子解析はアストロウイルスの検出と遺伝子型の決定に有用であると思われた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 70 (12), 1220-1226, 1996

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (21)*注記

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