PCR法による咽頭スワブからの<I>Mycoplasma pneumoniae</I>の検出

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  • Detection of <I>Mycoplasma pneumoniae</I> from Throat Swab by Polymerase Chain Reaction
  • PCR法による咽頭スワブからのMycoplasma pneumoniaeの検出
  • PCRホウ ニ ヨル イントウ スワブ カラ ノ Mycoplasma pne
  • Detection of Mycoplasma pneumoniae from Throat Swab by Polymerase Chain Reaction

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抄録

Mycoplasma pneumoniae感染症の検査室診断にPCR法を応用し, その成績を分離検査法および血清抗体測定法による成績と比較した.PCRのプライマーはM. pneumoniaeの16S-rRNA遺伝子の塩基配列から設定した.<BR>M. pneumoniae感染症を疑われた患者より採取された咽頭スワブ363例中PCR陽性は80例 (22%), 分離陽性は67例 (18.5%) であった.また, 雑菌混入により分離検査では判定不可能であった35例中PCR陽性が13例存在した.PCR法およびペア血清による間接粒子凝集 (PA) 抗体測定法の両者を実施した97例中PCR陽性28例 (28.9%), 抗体陽性は29例 (29.9%) であった.PCR法あるいはPA抗体測定法のどちらかで陽性を示したのは36%であった.<BR>以上から, 著者らのPCR法はM. pneumoniae感染症の診断に有用であり, 抗体測定法を併用すると診断率は更に向上すると考えられた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 69 (6), 723-728, 1995

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (16)*注記

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