小児肺炎の現況第1報起炎病原体検出状況

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タイトル別名
  • Etiology of Pediatric Inpatients with Pneumonia
  • 小児肺炎の現況-1-起炎病原体検出状況
  • ショウニ ハイエン ノ ゲンキョウ 1 キエン ビョウゲンタイ ケンシュツ ジ

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抄録

1990年, 1991年の千葉市立海浜病院における小児肺炎596例の病原体検索を行い以下の様な結果を得た.<BR>1) 小児肺炎596例のうち, 起炎病原体の判明した症例は384例 (64.4%) であり, そのうち細菌性肺炎では, 起炎病原体として, Haemophilus influenzaeが117例 (19.6%), Streptococcus pneumoniaeが51例 (8.6%) の症例に関与しており, ウイルス性では, RSウイルスが78例 (13.1%) に認められ, これら起炎病原体が小児肺炎の主な病原体であった.<BR>2) 年齢と起炎病原体の関連を検討してみると, 低年齢層に細菌性肺炎が, 高年齢層に肺炎マイコプラズマ肺炎が多く認められた.<BR>3) 季節別に, 起炎病原体の推移をみると, 1990年春, 1991年秋の肺炎マイコプラズマ肺炎の流行, 冬のインフルエンザウイルス, RSウイルス, 初夏のパラインフルエンザウイルスによる肺炎の流行が認められた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 67 (7), 642-647, 1993

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (9)*注記

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