喀痰, 気管支洗浄液以外の材料から結核菌が分離された症例についての検討

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タイトル別名
  • Cases with <I>Mycobacterium tuberculosis</I> Isolated from Non-sputum or Broncho Alveolar Lavage Fluid Materials
  • カクタン キカンシ センジョウエキ イガイ ノ ザイリョウ カラ ケッカクキン ガ ブンリ サレタ ショウレイ ニ ツイテ ノ ケントウ
  • Cases with Mycobacterium tuberculosis Isolated from Non-sputum or Broncho Alveolar Lavage Fluid Materials

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説明

当院において1996年から1999年に各種臨床材料より分離された結核菌79症例のうち, 喀痰, 気管支洗浄液以外の材料から結核菌が分離された24症例を対象とし臨床的検討, ならびに各種検査法について検討したので合わせて報告する. 各症例の材料別内訳は胸水8例, 生検リンパ節4例, 膿汁3例, 髄液3例, 尿3例, 関節液, 腹水, 子宮内膜各1例ずつであった. その内, 抗酸菌塗抹陽性例は24例中5例 (20.8%) であり, リンパ節で4例中3例と比較的高かったが, 他材料では陽性率は低かった. 培養陽性の判定は4週間から8週間を要したが, 全体的にそのコロニー数は少なかった. PCR法による迅速診断は有用とされているが, 今回の検討では症例数が少ないこともあり, 検査施行9例中, 陽性は2例のみであった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 75 (10), 870-875, 2001

    一般社団法人 日本感染症学会

参考文献 (29)*注記

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