魚介類からの<I>Vibrio vulnificus</I>の定量検出方法の検討

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タイトル別名
  • Quantitative Detection of<I>Vibrio vulnificus</I>in Seafood
  • 魚介類からのVibrio vulnificusの定量検出方法の検討
  • ギョカイルイ カラ ノ Vibrio vulnificus ノ テイリョウ ケンシュツ ホウホウ ノ ケントウ
  • Quantitative Detection ofVibrio vulnificusin Seafood

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抄録

魚介類からのVibrio vulriifieusの定量検出について, Most probable number (MPN) 法による分離培養法 (MPN -分離培養法) およびPCR法 (MPN-PCR法), また定量PCR法の検討を行った. MPN法におけるアルカリ性ペプトン水中での増菌温度として25℃と35℃を比較した. その結果, MPN-分離培養法では65%以上, MPN-PCR法では75%以上の検体において35℃が25℃と同等もしくはより優れていた. また, IVIPN-分離培養法においては酵素基質分離培地の使用によってコロニーの特定が容易であった. さらに, MPN-PCR法とMPN-分離培養法を比較した結果, 25℃増菌では約90%, 35℃増菌では約88%の検体において, PCR法は分離培養法と同等もしくはより優れていた. また, 定量PCR法をMPN法と比較した結果, 8検体中6検体においてMPN-PCR法の測定値と矛盾しない結果が得られた. しかし, MPN-分離培養法とは大きく異なる場合もあった. さらに, 地域について比較したところ, 九州地方において高い菌数の検体が多かった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 79 (12), 931-936, 2005

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (12)*注記

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