胆嚢炎における胆汁酸組成の変化

書誌事項

タイトル別名
  • Bile Acid Composition and Bacteria in Biliary Tract Infection
  • 胆嚢炎における胆汁酸組成の変化--特に起炎菌との関連について
  • タンノウエン ニ オケル タンジュウサン ソセイ ノ ヘンカ トクニ キエンキ
  • 特に起炎菌との関連について

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説明

胆道感染症において胆汁中胆汁酸組成の変化, 特に遊離胆汁酸の出現と起炎菌との関連, 及び胆汁中遊た離胆汁酸の胆嚢組織におよぼす影響を解明する目的で, 胆汁中遊離胆汁口濃度, 遊離デオキシコール酸濃度を測定し, 胆汁細菌培養成績および胆嚢病理組織所見と対比検討し, 次のような結論を得た. 1) 胆汁中平均遊離胆汁口濃度, 遊離デオキシコール酸濃度は嫌気性菌検出群が, 好気性菌検出群, 培養陰性群に比し有意に高かった. 2) 胆嚢病理組織所見で急性炎症がみられた群が, 慢性炎症より胆汁中平均遊離胆汁酸濃度, 遊離デオキシコール酸濃度が高い傾向がみられた. しかしながらその病因的意義に関しては不明で, 今後検討を要するものと思われる.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 60 (7), 686-694, 1986

    一般社団法人 日本感染症学会

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