岐阜県における志虫病の研究

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Tsutsugamushi Disease in Gifu Prefecture
  • 岐阜県における恙虫病の研究-2-媒介ツツガムシの推定
  • ギフケン ニ オケル ツツガムシビョウ ノ ケンキュウ 2 バイカイ ツツガム
  • 2. A Speculation on the Vector
  • 第2報媒介ツツガムシの推定

この論文をさがす

説明

1984年11月~12月に, 岐阜県坂祝町の木曽川流域にて野鼠を捕獲し, そのRickettsia tsutsugamushi (Rt) と抗体の保有状況, および野鼠に寄生するツッガムシのRt保有状況を調査した.<BR>11月に捕獲した野鼠の50.0%, また12月に捕獲した野鼠の62.5%からRtを検出できた. また抗体の保有率は, 11月60.0%, 12月62.5%であった.Rtか抗体のいずれかを保有した野鼠は11月70.0%, 12月75.0%にのぼった. Rtの抗原性はKarp株型が優位であったが, Kato株とも交叉反応性があった.<BR>ッッガムシのRt保有率は, フトゲッッガムシ (Leptotrombidium pallidum) において0.73~0.83%と推論した.タテツツガムシ (L. scutelhlre), フジツッガムシ (L. fuji) およびサダスク・ガーリエプ (Gahrliepia saduski) のRt保有に関しては, 今回の成績からは否定的と考えた.<BR>ツツガムシより得られたRtの抗原性は, KarpおよびKato株に類似していた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 59 (11), 1142-1148, 1985

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ