宮崎地方の恙虫病の臨床的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Study on Tsutsugamushi Disease in Miyazaki District
  • ミヤザキ チホウ ノ ツツガムシビョウ ノ リンショウテキ ケンキュウ

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説明

昭和59年に宮崎地方で発生した恙虫病患者48例の臨床所見を検討した.<BR>(1) 臨床症状では, 刺し口は全例に見出された. 全身の表在リンパ節腫脹, 肝腫大は7病日以後の症例にみられた. 出血傾向など重篤な症状は認めなかった.<BR>(2) 臨床検査所見では, 白血球減少は6病日以前に, GOT, GPT, LDHなどの上昇は, 7病日以後に著明であった.<BR>(3) 昭和30年代に流行した宮崎地方の症例とは, 症状の出現頻度, 重症度などに明らかな差は認めなかった.<BR>(4) 最近の各地からの報告例との間に臨床的に著しい差を示す成績は得られなかった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 61 (3), 297-302, 1987

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (1)*注記

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