イムノクロマト法を用いたシガ毒素の迅速検出法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Immunochromatography Method for Rapid Detection of Shigatoxin
  • イムノクロマトホウ オ モチイタ シガ ドクソ ノ ジンソク ケンシュツホウ ノ ケントウ

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抄録

イムノクロマト法を応用したシガ毒素の検出キットが市販されている. TSI寒天培地の発育菌から直接シガ毒素を抽出し, 遠心上清を得ることなくテストできる改良法を考案し, 原法, RPLA法およびPCR法と比較した. RPLA法を基準とした場合の感度, 特異度および一致率はシガ毒素1型では, 原法はそれぞれ, 77.5, 100および90.5, 改良法でそれぞれ, 93.8, 100および97.4, PCR法でそれぞれ, 100, 99.1および99.5であった. シガ毒素2型では, 原法はそれぞれ, 95.3, 10, および96.3, 改良法でそれぞれ, 100, 100および100, PCR法でそれぞれ, 100, 100および100であった. テストの所要時間は, TSI培地でシガ毒素産生性大腸菌血清型と判定された時点から, 原法, 改良法, RPLA法およびPCR法でそれぞれ24時間, 0.5~1時間, 48時間および6時間で, 改良法が最も迅速であった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 75 (4), 270-275, 2001

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (13)*注記

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