造血器腫瘍に合併した感染症の治療

DOI Web Site PubMed
  • 森内 幸美
    長崎大学医学部原爆後障害医療研究施設治療部門
  • 早田 央
    長崎大学医学部原爆後障害医療研究施設治療部門
  • 鳥谷 和洋
    長崎大学医学部原爆後障害医療研究施設治療部門
  • 朝長 万左男
    長崎大学医学部原爆後障害医療研究施設治療部門
  • 市丸 道人
    長崎大学医学部原爆後障害医療研究施設治療部門

書誌事項

タイトル別名
  • Empiric Therapy with Aztreonam for Febrile Neutropenic Patients with Hematological Malignancies
  • 造血器腫瘍に合併した感染症の治療--特にAztreonamを含む多剤併用療法について
  • ゾウケツキ シュヨウ ニ ガッペイシタ カンセンショウ ノ チリョウ トクニ
  • 特にAztreonamを含む多剤併用療法について

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説明

造血器腫瘍患者において, 好中球減少時期に合併した発熱に対し, 抗生物質の3剤併用療法を施行した. 封筒法にて, AAT群 (aztreonam+amikacin+ticarcillin) とLAT群 (latamoxef+amikacin+ticarcillin) の2群に分け, いずれの群でも, 少量のamphotericinBを併用した.有効率は, AAT群61%(23例中14例), LAT群50%(22例中11例) であり, 統計学的有意差はなかった. 不応例20例 (44%) のうち, 17例 (38%) が薬剤の変更によって解熱し, 感染症死は2例 (4%) にすぎなかった. これら不応例のうち, 多くの症例でamphotericin Bの増量が有効であったと思われた.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 63 (9), 1022-1025, 1989

    一般社団法人 日本感染症学会

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