長野県における子宮頸管部から分離された<I>Chlamydia trachomatis</I>の血清型

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タイトル別名
  • Serovar Distributions of Cervical <I>Chlamydia trachomatis</I> Isolated in Nagano Prefecture
  • 長野県における子宮頸管部から分離されたChlamydia trachomatisの血清型
  • ナガノケン ニ オケル シキュウケイカンブ カラ ブンリ サレタ Chlamydia trachomatis ノ ケッセイガタ
  • Serovar Distributions of Cervical Chlamydia trachomatis Isolated in Nagano Prefecture

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抄録

長野県において, 1992年~1998年の間に子宮頸管から分離されたChlamydia trachomatis82株の血清型別を間接蛍光抗体法 (micro-IF法) を用いて実施した. 最も多く検出された血清型は, E型17株 (20.7%) であった. また, F型は15株 (18.3%), D型は14株 (17.1%) およびG型は10株 (12.2%) 分離され, これら4血清型に型別された株は全体の68.3%を占めた.さらに, 血清型B (7.3%) およびK (9.8%) が比較的高率に分離された. 1992~1994年の間に分離された, B-complex, IntermediateおよびC-complexの株数はそれぞれ18, 17および6株であったのに対し, 1995~1998年のそれは19, 8および14株であった. 分離されたC. trachonmatisの血清型分布は加齢に伴い血清型DおよびEから血清型FおよびGに集約される傾向にあった. 血清型Eは, すべて40歳未満の患者から分離された. ほとんどの血清型1分離株は帯下感を主訴とする患者から分離されたが, それ以外の分離株は血清型と臨床像の明瞭な関連性を示さなかった.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 74 (1), 37-42, 2000

    一般社団法人 日本感染症学会

参考文献 (16)*注記

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