小児感染症患者における<I>Streptococcus pneumoniae</I>尿中抗原迅速検出キットの有用性の検討
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- 坂田 宏
- 旭川厚生病院小児科
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of Rapid Urinary Antigen Test Kit for <I>Streptococcus pneumoniae</I> in Children with Pneumonia or Meningitis
- 小児感染症患者におけるStreptococcus pneumoniae尿中抗原迅速検出キットの有用性の検討
- ショウニ カンセンショウ カンジャ ニ オケル Streptococcus pneumoniae ニョウ チュウ コウゲン ジンソク ケンシュツ キット ノ ユウヨウセイ ノ ケントウ
- Evaluation of Rapid Urinary Antigen Test Kit for Streptococcus pneumoniae in Children with Pneumonia or Meningitis
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説明
2002年2月から11月までに当院小児科に入院した生後4カ月から14歳までの肺炎82名と細菌性髄膜炎3名の小児について, 尿中Streptococcus pneumoniae抗原, 末梢白血球数, 血清CRP値, 上咽頭培養・血液培養を行い, 髄膜炎の児では髄液のS. pneumoniae抗原と髄液の培養も行った. 尿中抗原の測定は肺炎球菌尿中抗原迅速検出キット (NOW S. pneumoniae urinary antigen test, Binax, USA) を使用した.<BR>細菌性髄膜炎3名の中では2名が陽性であった.この2名は髄液でも抗原陽性を示した. 血液・髄液培養からS. pneumoniaeが検出された. 抗原陰性であった1名はHaemophilus influenzaeが血液・髄液から分離された.<BR>肺炎82名の上咽頭からS. pneumoniaeが検出されたのは52名, 肺炎患者で尿中抗原が陽性であった児は39名であった. 抗原陽性者の上咽頭からS. pneumoniaeが検出されたのは38名, 尿中抗原陰性者44名では上咽頭からS.pneumoniaeが検出されたのは14名であった. その結果, 本検査の感度は73.1%, 特異度は96.8%であった. 本検査は小児においても初期治療での抗菌薬の選択に重要な情報が得られ, 有用と考えられた.
収録刊行物
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- 感染症学雑誌
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感染症学雑誌 77 (8), 606-610, 2003
一般社団法人 日本感染症学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680027426304
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- NII論文ID
- 10011604521
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- NII書誌ID
- AN00047715
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- ISSN
- 1884569X
- 03875911
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- NDL書誌ID
- 6697499
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- PubMed
- 14515753
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可