気管支喘息, 結核および肥満等の基礎疾患を有する小・中学生の咽頭分離溶血レンサ球菌 (A, B, C, G群) の動態 (1977~1979年)

書誌事項

タイトル別名
  • An Epidemiological Survey of Group A-, B-, C- and G-hemolytic Streptococci Isolated from the Throat of Asthmatic, Tuberculous and Obese Children
  • 気管支喘息,結核および肥満等の基礎疾患を有する小・中学生の咽頭分離溶血レンサ球菌(A,B,C,G群)の動態(1977~1979年)-3-薬剤感受性
  • キカンシ ゼンソク ケッカク オヨビ ヒマン トウ ノ キソ シッカン オ ユ
  • Part III. Susceptibility to Antibiotics
  • 第3編薬剤感受性

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抄録

気管支喘息, 結核および肥満等の小・中学生の咽頭より分離した溶血レンサ球菌 (A, B, C, G群) の各種薬剤に対するMICを測定した. PC系ではPCG2ABPC, AMPC, SBPCについて検討したが, 各群とも前三者が優れ, SBPCは最も劣ってはいたが耐性菌はなかった. ただ, B群菌は他群菌に比し最も劣っていた. Cephalosporin系ではCERが最も優れCET, CEZが続きCEXは最も劣っているものの耐性菌はなく, また, B群菌の感受性が最も劣っていた. Macrolide系ではEMは各群ともノミラツキが広く, 特にA, G諏こは≧100μg/mlの高度耐性菌を認めたが, B, c群は耐性菌はなかった. OL, JMとも同様の傾向を示した. TCもバラツキが著明で耐性菌を各群に認め, B, C, G群には≧100μg/mlの高度耐性菌を認めた. CPもTCと同様の傾向で各群に耐性菌を認め, A, C, G群に≧100μg/mlの高度耐性菌を検出した. SMは分離菌の大部分が, KMはすべてが耐性菌であった. RFPは各群に優れたMICを示したが≧25μg/mlの耐性菌がB群1II型にみられた, Tc, CP, EM, OL, JMおよびRFP耐性の組み合わせでは1979年分離株につき検討したが, T-12型はRFPを除く5薬剤に耐性であった, B群菌はMacrolide系薬剤について≧25μg/mlの耐性菌はなく, RFP耐性は単独ではみられずTC耐性をともなった. C群菌はTC単独耐性のみであったが, G群菌はRFPを除く各種薬剤の組み合わせの耐性を示した.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 56 (1), 74-84, 1982

    一般社団法人 日本感染症学会

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