ピエゾ型砕石器による体外衝撃波尿管結石破砕術

書誌事項

タイトル別名
  • EXTRACORPOREAL SHOCK WAVE LITHOTRIPSY FOR URETERAL STONE USING A PIEZOELECTRIC LITHOTRIPTOR
  • Usefulness of Treatment on an Outpatient Clinic
  • 外来通院治療の有用性

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説明

(目的) ピエゾ型砕石器による体外衝撃波尿管結石破砕術の有用性, 特に外来治療の有用性を明らかにする.<br>(対象と方法) 東芝社製ピエゾ型砕石装置 Echolith (ESL-500A) を用いて, 尿管結石患者110例を治療した. 無麻酔で行い, 補助的な治療は一切しなかった.<br>(結果) 110例中98例 (89.1%) で外来通院にて治療を完遂できた. 12例 (10.9%) では, 疼痛発作等のために入院し, 確定診断後入院中に治療を行ったが, ESWL治療を目的としての入院や, 治療後の副作用のための入院例はなかった. 結石の長径が10mm以下の83例では, 平均1.24回の治療を行い, 平均総ショット数は3,227発であった. 10mmを越える27例では, 平均2.67回の治療を行い, 平均総ショット数は, 11,715発であった. 治療終了後1ヵ月の時点で評価したところ, 110例中107例 (97.3%) で完全排石した. 完全排石した例と砂状の残石を認めた例を併せて有効とすると, 110例中109例 (99.1%) で有効であった. 重大な副作用はなかった. 大きな結石や, 水腎水尿菅の経過が長い症例でも問題なく治療できた.<br>(結論) ピエゾ型砕石装置による尿管結石破砕術は副作用が少なく, 外来通院治療が可能な有用な治療法と考えられた.

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