類上皮型腎血管筋脂肪腫の2例

書誌事項

タイトル別名
  • TWO CASES OF EPITHELIOID ANGIOMYOLIPOMA OF THE KIDNEY
  • 症例報告 類上皮型腎血管筋脂肪腫の2例
  • ショウレイ ホウコク ルイ ジョウヒガタジンケッカンキン シボウ シュ ノ 2レイ

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説明

症例1は62歳,女性.腹部CT検査にて左腎腫瘍を指摘され受診した.腎細胞癌を疑い腹腔鏡下左腎部分切除術を施行した.腫瘍は類上皮細胞からなり,類上皮型腎血管筋脂肪腫と診断された.症例2は35歳,女性.背部痛精査のCT検査にて右腎腫瘍を指摘された.腎細胞癌の術前診断のもと,腹腔鏡下右腎摘除術を施行した.免疫組織化学検査にてHMB-45, MelanAなどが陽性で類上皮型腎血管筋脂肪腫と診断された.類上皮型腎血管筋脂肪腫は腎血管筋脂肪腫の一亜型であり,腎細胞癌や他の悪性疾患との鑑別が困難な,比較的稀な疾患である.悪性の経過を辿る例が報告されており,悪性腫瘍と捉えて腎細胞癌と同様の経過観察が必要と考える.

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参考文献 (16)*注記

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