勃起障害及びその治療に関する一般市民意識調査

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  • INFLUENCE OF ERECTILE DYSFUNCTION ON DAILY LIFE AND GENERAL ATTITUDES TOWARDS TREATMENTS

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抄録

(目的) われわれはEDが生活にもたらす影響やEDに関する受療行動とその阻害要因等について明らかにするため, 一般市民に対してアンケート調査を実施した.<br>(対象と方法) 2000年4月, 全国の30~79歳の既婚男女を対象に郵送でアンケートを実施し, 男性2,034人 (回収率37%), 女性1,820人 (同38%) より回答を得た.<br>(結果) 男性回答者のうち29.9%がEDであることを自覚しており, また女性回答者のうち夫のEDを認識している割合は30.1%であった. これらの男女では, 性交回数の減少や性生活に対する満足度が低く, EDの男性では23.6%が, またEDの夫を持つ女性の16%が夫婦生活に影響をもたらしていると答えている.<br>しかし, これらED男性のうち医療機関に相談した者はわずか4.8%であった. このように医療機関を訪れない理由をみると「日常生活にさほど影響がない」「困ったことがない」「セックスに関心がない」などの回答が多くを占め, また受療阻害要因として「恥ずかしい」「どこの病院に行ったらよいかわからない」「費用が高い」などが多かった. 最後に, EDに対する保険適用については「制限つきで保険適用すべき」を含め, 男女ともに80%以上がED治療に対し何らかの保険適用をすべきと考えていることが判った.<br>(結論) EDはかなりの頻度で認められたが, 適切な治療を受けている者はわずか4.8%であった. 一方, 80%以上の男女がED治療に保険を適用すべきど考えていることが判明した.

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参考文献 (11)*注記

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