超音波造影剤を用いた移植腎血流測定の試み

書誌事項

タイトル別名
  • RENAL TRANSPLANT BLOOD FLOW MEASUREMENT USING ULTRASONIC CONTRAST AGENTS

この論文をさがす

説明

超音波造影を用いて移植腎の皮質微小循環の評価を試みた. 造影検査は超音波造影剤を経静脈的投与した後, 造影効果が発現している間に血流シグナルを同定し解析可能な波型を記録した. 14例の腎移植患者を対象に検査を行ったところ従来の超音波カラードップラー法では小葉間動脈レベルの血流まで評価できたのは2例 (14%) にすぎなかったが, 造影法では全例で同領域の血流が鮮明に描出され, 波型解析も可能であった. 小葉間動脈の波型解析によって得られた最大血流速と最小血流速の平均値は0.15m/secと0.04m/secであった. 超音波造影剤の応用によって移植腎のより末梢の血流動態が検出しえることが判明した. このことによって従来よりもさらに精度の高い移植腎の病態評価が期待される.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (11)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ