小切開前立腺全摘除術における術中出血量の検討―BMI,前立腺体積との関係―

  • 山田 雄太
    国立国際医療研究センター泌尿器科 東京大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 簔和田 滋
    国立国際医療研究センター泌尿器科
  • 藤村 哲也
    東京大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 松本 明彦
    国立国際医療研究センター泌尿器科 東京大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 高橋 淳子
    国立国際医療研究センター泌尿器科 東京大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 金村 三樹郎
    国立国際医療研究センター泌尿器科
  • 西松 寛明
    東京大学大学院医学研究科泌尿器外科学
  • 本間 之夫
    東京大学大学院医学研究科泌尿器外科学

書誌事項

タイトル別名
  • PREDICTORS OF OPERATIVE BLOOD LOSS IN PATIENTS UNDERGOING SMALL INCISION RADICAL PROSTATECTOMY
  • ショウセッカイ ゼンリツセン ゼンテキジョジュツ ニ オケル ジュッチュウ シュッケツリョウ ノ ケントウ BMI ゼンリツセン タイセキ ト ノ カンケイ

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抄録

2003年7月から2009年9月までに当科で前立腺癌と診断し,小切開前立腺全摘除術を施行した症例は82例であった.臨床病期のうちわけは,cT1c:38例,cT2:41例,cT3:3例であった.手術時間の平均値は222±31.7(分),術中出血量の平均値は1,232±583(ml)であった.術中出血量に関して,前立腺体積,BMI,手術時年齢,術前PSAなどの予測因子との関連について検討を行った.前立腺体積の小さい群(前立腺体積<39.57cm3)やBMIの低い群(BMI<23.29(m2/kg))で有意に出血量が少なかった(それぞれp=0.0009,p=0.0014).多変量解析では,前立腺体積とBMIが術中出血量の独立した予測因子であった(順にp=0.0005,p=0.0122).前立腺体積とBMIは,術中出血量の予測因子として有用であると考えられる.<br>

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参考文献 (11)*注記

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