レニン産生腎腫瘍の1例

DOI PubMed 被引用文献2件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • RENIN-SECRETING RENAL TUMOR
  • A Case Report

この論文をさがす

説明

傍糸球体細胞腫は稀な疾患であり, 腫瘍よりのレニン分泌亢進により2次性高血圧症を呈する. 症例は25歳の女性, 主訴は頭痛・悪心であり, 血圧の上昇・レニン活性の上昇を認めた. CT, US検査にて右腎上極に腫瘤を認め, 腎動脈造影では同部位に hypovascular area を認めた. レニン産生腎腫瘍の診断にて, 右腎摘出術を施行した. 術後, 血圧とレニン活性は速やかに正常化し, 症状も消失した. 病理学的に傍糸球体細胞腫と診断され, 免疫組織化学的検討にてレニン産生腫瘍であることが確認された. 傍糸球体細胞腫は Robertson が初めて報告して以来, 41例が報告されており, 本症例を含めた本症の臨床・病理学的特徴を報告した.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ