生体腎移植後に発生した移植腎内リンパ嚢胞に対し,腹腔鏡下腎嚢胞開窓術を施行した1例

  • 石川 晶子
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎泌尿器病態学分野
  • 田﨑 正行
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎泌尿器病態学分野
  • 今井 直史
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎膠原病内科学分野
  • 池田 正博
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎泌尿器病態学分野
  • 笠原 隆
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎泌尿器病態学分野
  • 関島 光裕
    白光会白石病院
  • 富田 祐介
    白光会白石病院
  • 中川 由紀
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎泌尿器病態学分野
  • 齋藤 和英
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎泌尿器病態学分野
  • 西山 勉
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎泌尿器病態学分野
  • 高橋 公太
    新潟大学大学院医歯学総合研究科腎泌尿器病態学分野

書誌事項

タイトル別名
  • LAPAROSCOPIC FENESTRATION FOR A SYMPTOMATIC LYMPHOCELE IN RENAL GRAFT AFTER LIVING-DONOR KIDNEY TRANSPLANTATION
  • 症例報告 生体腎移植後に発生した移植腎内リンパ囊胞に対し,腹腔鏡下腎囊胞開窓術を施行した1例
  • ショウレイ ホウコク セイタイジンイショク ゴ ニ ハッセイ シタ イショクジンナイ リンパノウホウ ニ タイシ,フククウキョウ カジンノウホウカイソウジュツ オ シコウ シタ 1レイ

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説明

症例は36歳女性.母をドナーとする生体腎移植術1カ月後に,プロトコール移植腎生検を受けた.移植3カ月後の超音波検査で移植腎に嚢胞性病変を指摘され,そのサイズは徐々に増大を認めた.移植腎部を中心とする腹痛を度々訴えるようになり,嚢胞穿刺排液およびminocycline注入療法を2回施行したが,嚢胞液が再貯留するとともに腹痛が増悪・持続するため,当院にて腹腔鏡下移植腎嚢胞開窓術を施行した.摘出した嚢胞壁の免疫染色では,リンパ管のマーカーであるD2-40が陽性であった.経過から,移植後に行ったプロトコール生検により移植腎内のリンパ管を損傷・閉塞したために発生したリンパ嚢胞と診断された.

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

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