副腎不全を伴った両側副腎原発悪性リンパ腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • BILATERAL ADRENAL LYMPHOMA WITH ADRENAL INSUFFICIENCY: A CASE REPORT
  • 症例報告 副腎不全を伴った両側副腎原発悪性リンパ腫の1例
  • ショウレイ ホウコク フクジンフゼン オ トモナッタ リョウソク フクジン ゲンパツ アクセイ リンパ シュ ノ 1レイ

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抄録

症例は65歳男性, 発熱及び上腹部痛を主訴に当院内科受診, 画像上両側副腎腫瘍が認められ精査目的にて内科に入院. 転移性副腎腫瘍を疑われたが他臓器に原発腫瘍を認めず, 副腎原発の非機能性腫瘍であると診断された. 手術目的で当科に転科となったが, 副腎不全が出現したためステロイド補充療法を行い, 全身状態改善を待ち手術を施行した. 両側副腎腫瘍摘出予定であったが, 癒着が著明で出血が激しいため右副腎摘出術のみ行った. 病理診断の結果, 悪性リンパ腫 (diffuse large, B cell type) であったため, 血液内科にて化学療法を予定した. しかし全身状態が急激に悪化し, 術後15日目に死亡した.<br>副腎原発の悪性リンパ腫は極めて予後の悪い稀な疾患である. 今回我々が経験した症例に若干の文献的考察を交えて報告する.

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被引用文献 (1)*注記

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