経尿道的前立腺切除術後の膿尿の持続に関与する因子の検討

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  • MULTIFACTORIAL ANALYSIS OF THE PYURIA AFTER TRANSURETHRAL PROSTATECTOMY

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説明

経尿道的前立腺切除術後の膿尿の消朱を遅延させる因子を395例について分析した. 術後の膿尿持続に影響をおよぼす因子としては, 術前カテーテルの留置, 尿路ないし前立腺の感染, あるいは前立腺ないし前立腺床の大きさなどの局所因子が主に考えられていたが, 今回の分析では意外に年齢や貧血状態, 術前の白血球増多といった全身的な因子, 侵襲に対する生体の抵抗力が大きな役割を占めていることが判明した. 前立腺重量と手術時間には密接な関係があるが, 前立腺重量自体よりも手術時間の方が重要な因子であった. 全例が抗菌剤投与によって管理されたので, 局所感染因子が重要な決定因子でなくなったのであろう.

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