尿路上皮腫瘍転移例に対する METHOTREXATE, VINCRISTINE, CISPLATINUM, CYCLOPHOSPHAMIDE, ADRIAMYCIN, BLEOMYCIN 併用療法MVP-CAB療法
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- 藤井 昭男
- 兵庫県立成人病センター泌尿器科
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- 岡 伸俊
- 兵庫県立成人病センター泌尿器科
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- 宮崎 茂典
- 兵庫県立成人病センター泌尿器科
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- 樋口 彰宏
- 兵庫県立成人病センター泌尿器科
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- 伊藤 登
- 社会保険神戸中央病院泌尿器科
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- 岡本 恭行
- 社会保険神戸中央病院泌尿器科
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- 田中 浩之
- 社会保険神戸中央病院泌尿器科
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- 広岡 九兵衛
- 関西労災病院泌尿器科
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- 島谷 昇
- 関西労災病院泌尿器科
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- 井上 隆郎
- 関西労災病院泌尿器科
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- 立花 裕士
- 関西労災病院泌尿器科
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- 泉 武寛
- 加西市民病院泌尿器科
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- 山田 裕二
- 加西市民病院泌尿器科
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- 富岡 収
- 姫路赤十字病院泌尿器科
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- 森下 真一
- 姫路赤十字病院泌尿器科
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- 山中 邦人
- 姫路赤十字病院泌尿器科
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- 中村 一郎
- 西脇市民病院泌尿器科
書誌事項
- タイトル別名
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- COMBINATION CHEMOTHERAPY WITH METHOTREXATE, VINCRISTINE, CISPLATINUM, CYCLOPHOSPHAMIDE, ADRIAMYCIN, AND BLEOMYCIN (MVP-CAB) FOR METASTATIC UROTHELIAL CANCER
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抄録
計測可能病変を有する尿路上皮腫瘍転移例31例に対し, 第1日目に methotrexate 20mg/m2, vincristine 0.6mg/m2, cyclophosphamide 500mg/m2, adriamycin 20mg/m2, bleomycin 30mgを, 第2日目にcisplatinum 50mg/m2を投与し, これを計測可能病変が進行と判定されるまで3週間ごとに繰り返すMVP-CAB療法を行った. その結果, CR4例 (13%), PR17例 (55%), NC2例 (6%), PD8例 (26%) が得られ, その有効率は68%であった. 臓器別および病理組織別有効率は原発巣69%, 肝67%, 肺73%, リンパ節67%, 骨22%, 移行上皮癌71%, 扁平上皮癌33%であった. 臨床効果別生存期間中央値はCR例が32ヵ月, PR例が11ヵ月, NC例が3ヵ月, PD例が6ヵ月で, CRおよびPR例において予後の延長が認められた. PR例における本療法の有効持続期間および施行回数中央値は6ヵ月, 6 cycle であった. 本療法の主な副作用は肺線維症と骨髄機能障害であった. 2例 (73歳, 81歳) が肺線維症のため死亡したが, 以後70歳以上の高齢者や肺機能障害例には初回からBLM投与を中止することにより, 本症の発生を防止し得ている. 22例 (71%) に白血球数2,000/mm3未満の低下, 7例 (23%) に血小板数5×104/mm3未満の低下が認められたが, 骨髄機能障害による死亡例は認められなかった.
収録刊行物
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- 日本泌尿器科学会雑誌
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日本泌尿器科学会雑誌 82 (6), 932-939, 1991
一般社団法人 日本泌尿器科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680034604416
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- NII論文ID
- 110003059619
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- NII書誌ID
- AN00196577
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- ISSN
- 18847110
- 00215287
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- PubMed
- 1715415
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可