前立腺癌における血清 Basic Fetoprotein の臨床的意義

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タイトル別名
  • CLINICAL EVALUATION OF SERUM BASIC FETOPROTEIN FOR PROSTATIC CANCER
  • Comparative Study with PAP, γ-Sm and PSA
  • PAP・γ-Sm・PSAとの比較検討

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抄録

前立腺癌に対する血清 Basic fetoprotein (BFP) の臨床的意義を検討するとともに, 血清 Prostatic acid phosphatase (PAP),γ-Seminoprotein (γ-Sm) および Prostate specific antigen (PSA) との比較検討を行なった. 対象は前立腺癌40例で年齢は50歳から85歳, 平均69.5である. Clinical stage 分類に従えば, Stage Aが3例 (7.5%), Stage Bが10例 (25.0%), Stage Cが7例 (17.5%), および Stage Dが20例 (50.0%) であった. 血清BFP, PAP,γ-Sm, およびPSAの陽性率は各々60.0, 45.0, 63.6, 68.4%であった. 血清BFPの陽性率は stage が進行するとともに高率になった. 血清BFPは他の腫瘍マーカーと比べても有用なマーカーと思われた. 4種類のマーカーで combination assay をおこなったが, 一つ以上陽性であったものは87.9%あり, それぞれの single assay に比べて陽性率の向上が認められた. 前立腺癌の診断と monitoring における combination assay の有用性が示唆された.

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