郵送アンケート法による骨盤内手術後の女性性機能障害調査

書誌事項

タイトル別名
  • ANALYSIS OF MAILED QUESTIONNAIRE FOR FEMALE SEXUAL DYSFUNCTION AFTER INTRA-PELVIC SURGERY
  • ユウソウ アンケートホウ ニ ヨル コツバン ナイ シュジュツゴ ノ ジョセイセイ キノウ ショウガイ チョウサ

この論文をさがす

説明

(目的) 骨盤内手術後の女性性機能障害を明らかにするために, 郵送法によるアンケート調査を施行した.<br>(対象と方法) 子宮筋腫術後の118名 (Group A) および直腸癌または膀胱癌術後のオストメイト56名 (Group B) の計174名を対象とし, 年齢, パートナーの有無, 性機能障害に関する相談相手, 性生活の重要度, さらに術前後での性交頻度, 性欲, 膣の湿潤度, 性器の変形, 性交時痛, 性器の痛みや痒み, オーガスムなどを質問した.<br>(結果) 174名中78名より回答を得た (回収率45%). 男性パートナーのいない19名とあっても術前から性活動がなかった18名は, 性欲が非常に低く, 性生活も重要とは考えていなかった. 25名 (Group Aの18名とBの7名) は術後も術前と同様に性活動を継続していた. しかしながら, 16名 (Group Aの5名とBの11名) は, 性欲低下, 膣の湿潤度の低下, オーガスムの減少などのため, 術後の性生活に支障を認めた. さらに Group Bでは Group Aに比べ有意に性活動に支障を来しており, ストーマが大きな悩みであった.<br>(結論) 男性パートナーがない, またはあっても術前から性活動がない例は, 性機能に関して注意を払う必要はないと考えられた. 術前に性活動のあったうち約60%は術後も問題なく性活動を継続していたが, 約40%は性機能障害に悩んでおり, 特にオストメイトでは重要な問題であった.

収録刊行物

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ