前立腺嚢胞性腺腫の一例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF PROSTATIC CYSTADENOMA
  • 症例報告 前立腺嚢胞性腺腫の一例
  • ショウレイ ホウコク ゼンリツセンノウホウセイ センシュ ノ イチレイ

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説明

症例は81歳男性. 1999年1月14日に排尿困難を主訴に当科受診. 経直腸的超音波検査上, 前立腺に接して長径4cmの多房性嚢胞を認めたが, 本人精査希望せず放置していた. 2002年8月頃より排尿困難が悪化, 尿閉となり精査目的に9月10日入院となる. RUG, DIPで膀胱, 前立腺部尿道の左側への圧排を認め, CTでは骨盤内に径12×7cmの多房性嚢胞を認めた. その他に骨盤MRI, リンパ管シンチ, 精管造影, 注腸造影等施行するも, 骨盤内嚢胞の由来は確定できなかった. PSA 3.7ng/ml, CEA 1.2ng/mlと正常であったが, CA19-9は111.4U/mlと高値であった. 排尿状態改善のため10月1日骨盤内嚢胞摘除術施行. 病理組織診断は前立腺嚢胞性腺腫であった. 術後排尿状態は良好となり, 現在外来経過観察中である.

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参考文献 (14)*注記

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