Growing teratoma syndromeの1例

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タイトル別名
  • A CASE OF GROWING TERATOMA SYNDROME
  • 症例報告 Growing teratoma syndromeの1例
  • ショウレイ ホウコク Growing teratoma syndrome ノ 1レイ

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抄録

<p>精巣腫瘍におけるGrowing teratoma syndromeの一例を報告する.症例は25歳男性.左精巣腫瘍に対し高位精巣摘除術施行し,pT1N0M0S1 Stage IS,精巣胚細胞腫瘍混合型(セミノーマ,未熟奇形腫)の診断であった.術後4カ月でalpha-fetoprotein(AFP)再上昇と後腹膜リンパ節の腫大を認め,再発の診断となりBEP療法を計4コース施行.腫瘍マーカーは正常化したものの,後腹膜リンパ節は増大を続けた.後腹膜リンパ節郭清を施行した結果,病理組織学的には成熟奇形腫の診断でGrowing teratoma syndromeの診断基準を満たすものであった.</p><p>Growing teratoma syndromeに関する報告は国内外の論文で散見されるが,その発生機序に関する検討を行っているものは少ない.本症例の場合は,治療によりセミノーマの要素のみ消失し,未熟な要素の成熟分化が生じた可能性や,AFP上昇を認めた点から,胎児性癌を経て発生した可能性が考えられ,Growing teratoma syndromeの発生機序についての文献的考察を加えて報告する.</p>

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参考文献 (12)*注記

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