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- 小野 陽
- Department of Microbiology and Immunology, University of Michigan Medical School
書誌事項
- タイトル別名
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- Membrane Binding of Retroviral Gag Proteins
- レトロウイルス Gag タンパクシツ ノ マク ケツゴウ
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説明
ウイルス粒子形成が 細胞内のどの部位でおこるか,またそれがどのように決定されているかという点は,粒子形成・放出のみならず,細胞間伝播など粒子形成後の過程にも大きく影響するため,ウイルス増殖の理解を深める上でも,また抗ウイルス薬の戦略を考える上でも重要な問題である.レトロウイルスの粒子形成はウイルス構造タンパク質であるGagタンパク質の発現により起こる.HIV-1の場合,GagはそのN末端のMAドメインを介してplasma membrane (PM)に結合・局在し,そこでウイルス粒子を形成する.近年の研究により,この過程にはPM特異的なリン脂質PI(4,5)P2が重要な役割を果たしていることが明らかになって来た.本稿では,HIV-1 や他のレトロウイルスのMAが生体膜のリン脂質とどのように関わっているかについて,最近の知見を含めて紹介する.
収録刊行物
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- ウイルス
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ウイルス 64 (2), 155-164, 2014
日本ウイルス学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680055394688
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- NII論文ID
- 130005103362
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- NII書誌ID
- AN00018808
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- ISSN
- 18843433
- 00426857
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- NDL書誌ID
- 026236941
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- PubMed
- 26437838
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可