新規に合成した水酸化鉄の亜ヒ酸吸着に及ぼす共存陰イオンの影響

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タイトル別名
  • Effects of Coexisting Anions on Arsenite Adsorption of Newly Developed Iron Hydroxide
  • シンキ ニ ゴウセイ シタ スイサンカテツ ノ アヒサン キュウチャク ニ オヨボス キョウゾン インイオン ノ エイキョウ

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抄録

硫酸第一鉄,次亜塩素酸ナトリウム,水酸化ナトリウムから合成した水酸化鉄の亜ヒ酸除去に及ぼす各種陰イオンの影響を検討した。陰イオンの吸着等温式は,亜ヒ酸ではFreundlich型,リン酸ではLangmuir型,フッ素ではHenry型で整理できた。24時間目の最大吸着量は,亜ヒ酸では0.50 mmol As•g-1,リン酸では0.45 mmol PO4-P•g-1,フッ素では0.85 mmol F•g-1であった。亜ヒ酸イオンと共存個別陰イオン,及び亜ヒ酸イオンと共存多種陰イオンの分配係数からみると,リン酸イオンは亜ヒ酸吸着を阻害するが,炭酸水素イオン,フッ化物イオンは阻害しにくく,硝酸,亜硝酸,塩化物,硫酸の各陰イオンは阻害しなかった。カラムろ過実験における新規水酸化鉄の亜ヒ酸吸着量は,リン酸イオンを共存させた場合では66%減少したが,フッ化物イオンを共存させた場合ではほとんど減少しなかった。

収録刊行物

  • 水環境学会誌

    水環境学会誌 37 (5), 169-176, 2014

    公益社団法人 日本水環境学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (1)*注記

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